Space of +++ 株式会社 東京図鑑 +++

東京オリンピックの前年に建てられた渋谷でもっとも古いマンションです。
エレベーターは遅いし、水圧が低いのでトイレは一度水を流すとなかなか溜まりません。

でも、ベランダにプランターボックスが備えられていたり、廊下の窓枠が鉄製だったり、ドアに牛乳ボックスがあったり、踊り場にダストシューターの跡が残っていたりと、ここには懐かしい昭和の匂いが残っています。

「アジアマンション」という名前にも惚れています。
「アーバン○○」とか「シャトー○○」とか「○○レジデンス」だったら、きっと住んでいなかったと思います。

このマンションを建てたのは創業400年以上の歴史があるM組です。
もともとは加賀・前田の殿様のもとで城や寺社の普請をしていたようで、富山の瑞泉寺や築地本願寺を建てた由緒ある会社として知られています。

部屋のベランダからは、東京の街並が一望できます。
代官山アドレスや恵比寿ガーデンタワーや渋谷のセルリアンタワー、
それに東京タワーの先っぽも見えます。
晴れた日には羽田空港を離発着する飛行機も見えるし、
夏は東京湾の花火や二子玉川の花火も見えます。

ベランダではハーブや野菜を育てています。
コンテナの数は100個以上になりました。
メジロやヒヨドリがひっきりなしにやって来ます。

古さやロケーションのよさが気に入られてか、
ビール会社のCMに使われたり、テレビドラマのロケにも使われました。
最近はギャラリーや料理教室としても利用されています。

これまで知人や友人の紹介者に限り、このスペースをお貸ししてきましたが、今年からはより多くの人たちにここを使っていただければと思っています。

小さなスペースですが、気に入っていただけて、ここで撮影や作品展を、という方、お気軽にご連絡ください。